ボルドー最終日。
夕方のTGVでシャルルドゴール空港へ行くので、それまでボルドーの街をもう一度歩きました。

時間があれば是非と思っていたボルドー装飾美術館へ行きました。
途中に寄ったギャラリー・ラファイエットのどこかで目印を付けていた地図を紛失。
おぼろげな記憶をたよりに行ってみるものの、全く違う方向に歩いていたようで見つかりません。
あちこちのお店で聞きましたが、美術館自体を知らない人も多くコトバも通じずでかなり迷いました。
最後に寄ったメルスリーで尋ねたら、詳細に地図を書いてくださって助かった。
ボルドー装飾美術館の歴史などについてはこちらをご覧ください。


IMG_0950

中庭を抜けて入ります。
入り口は女性二人が歩いているすぐ先の右側にあります。
すてきな邸宅です。

IMG_0972

緑の部屋、赤の部屋、黄色の部屋、青の部屋とそれぞれテーマの色でコーディネイトされた部屋が続きます。
写真は緑の部屋。

IMG_0398

ゴブラン織りのすてきないす。
いすの上に小さなとげとげの実が置いてあるのですが、これは「座らないでくださいね」という印。
「座らないでください」などと無骨な注意書きが書いてあるより、さりげなく注意を促している感じがします。
収集品の大切ないすにも見に来ている人にもやさしく、またコトバの違いも関係なくいいたいことを伝えるすごいアイデアだと思います。

IMG_0390

昔の人のベッドは小さいですねぇ。丸まって寝ていたのでしょうか。

IMG_0961

すごく見たかったもの。携帯用お裁縫セット。
もううっとりです。

IMG_0396

こちらも専用のケースに入ったシンブル、はさみなど。

IMG_0962

美しいレースの扇子。
よく映画などでは見ましたが、本物を見たのは初めて。きれいです。タメイキ。

IMG_0394

こちらは手描きの扇子。
これはもうすごかった!

IMG_0975

レースのような繊細な美しいガラスの器。

IMG_0965

ボルドー産の陶器。
生産期間はすごく短かったようです。
ワイングラスを入れるための器は初めて見ました。
ワイングラスの細くなったところが入るようにふちにくぼみがついているのが面白いです。

IMG_0974

こちらもワイングラスを入れるための器。

他にもたくさん興味深いものがありました。
今までいくつかヨーロッパの都市にある装飾美術館に行きましたが、ボルドーのこの美術館は展示物がすごく充実していたと思います。
ただ説明がすべてフランス語。
部屋ごとにスタッフの方がいるのですがボランティアでされているような感じで、英語は一切通じなくて残念でした。一人、すごく熱心に説明してくださったおじいちゃんがいたんですけど全くわからず、本当に申し訳なかったです。

この美術館を最後に旅行は終了です。
TGVでシャルルドゴールへこの日のうちに戻り、空港近くのホテルに1泊。
台北経由で帰国しました。

いやー、今回の旅行は本当に内容が盛りだくさんですごく楽しかったです。
3ヶ月も前から準備して来た甲斐がありました。
当初はモンサンミッシェル、またはディジョンやリヨンの方へ行こうかと思っていたのですが、ワインツアーならやはり最初はボルドーでしょうということで、ボルドーにしたのでした。
リヨンは絹織物で栄えたところですので、私としてはかなりひかれていました。
でもまあ、次の機会ということで。

記事にはしませんでしたがツールドフランスの決勝の様子も見られたし、パリのルーブルに併設するモード&テキスタイル博物館もすごく見応えがありました。
食べ物はほとんどハズレがなく、何を食べてもすごくおいしくてワインツアーに備えてセーブするのが大変でした。
ただ気になったのが路上喫煙が多いこと。
空気が乾燥しているのでよけいにタバコの煙が気になって、すごくつらかったです。
女性の喫煙率、すごい高いです。
カフェの道路に面した屋外の席もすごく気持ち良さそうで座ってみたかったのですが、そこはほぼ喫煙者の席と化しているので結局いつもガラガラの屋内の席を利用していました。

インドネシアやタイがどうしても優先になってしまうためヨーロッパへはかなりがんばらないとウチは行けないのですけれど、またいつか行ければいいなと思います。