おかげさまで今年の作品展を無事終えることができました。
たくさんの方々に足をお運びいただき、見ていただけたこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。

今回の作品展は私が制作する上でいつも念頭においている「個々の羊の特性を第一に考える」ということに加え「羊のいろ」をテーマに制作したものが中心でしたが、今回ほど1年間という時間の短さを痛感したことはなく、途中何度も歯がゆい思いをしました。
もっともっとたくさんの作品が頭の中で渦巻き出番を待っていたのですが、限られた時間というフィルタにかけざるを得なかったのは逆にストレスになるということを学ぶこととなりました。
それはつまりたった1年では到底無理な壮大すぎるテーマだったのかもしれないとあるとき気づき、自分の無謀さにあきれる日々でもありました。
そのようなことが積み重なって、作品展初日ごろに感じたどうしようもない疲労感という結果になったのではないかと今感じています。
そういう状態での作品展ではいらしてくださった方々に申し訳ない気持ちも感じつつのやや半端感も否めない展示になっていたのではないかという思いがしていることも事実です。
3年間、とりあえず目の前の目標に向かって制作してきたわけですが、そろそろもう少し広い視野を持って時間と空間を感じながら制作するべきではないだろうかと、並べられた自分の現状を眺めながら期間中ずっと考えていました。
両腕の筋肉痛のこともありますし、来年は自分の企画での作品展はお休みしてまた新たにテーマを決めて、2年間というスパンで制作していこうと思っています。
もちろんクラフトフェアなどの小さな展示は来年もいくつか出展してみようと思っていますので、その時にはこちらでお知らせしていくつもりです。
私も普段孤独な中で織っていますので、同じ羊界の方々、織りをされている方々とお目にかかれるのはこの上ない楽しみです。どうぞこれからもお時間がありましたらぜひ遊びにいらしていただけるとうれしいです。

最後に、迷いそうになってぶうぶう文句を言う私を正しくそして優しく導いてくださる先生、いつも私の思いつきをそれ以上の形にしてくれる縫製の友人、搬入を手伝ってくれた織り仲間の友人たち、程よい距離感で精神的に支えてくれる友人たち、夕飯が粗末になってしまっても我慢してくれただんななど、本当にたくさんの人たちに助けてもらって今回の作品展ができたのだと思います。
ありがとうございました。