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須坂のクラフトフェアのタイミングで作った野蚕のマフラーです。
経糸にタイの野蚕糸、緯糸に同じくタイの黄繭糸とインドのタッサーシルク糸。
それぞれ紡いだ人も場所も全く違うので、撚りの強さもまちまち。
仕上げでそれがどのような効果をもたらしてくれるのか、とても楽しみでした。
織り上がったときはかなりバリバリした手触りで一瞬不安がよぎりましたが、仕上げでそれも解消されて、案の定一番撚りがきつかった黄繭糸が想像以上に縮み、それに引っ張られるようにタッサーの部分が波打ち・・・。
平織りではなく綾の組織で織りましたので、適度な厚みと微妙な織り柄が出たかと思います。
経糸のタイ野蚕糸は途中ほとんど切れることもなくとても織りやすい糸で、今度はこの糸と手紡ぎのウールであわせてみたいと思いました。
するするとした絹の美しさに心引かれることは確かですが、私はこの無骨な感じの野蚕が好きかも。
縮絨もウールのように結構行くので、とても面白いと思いました。

ちなみに下の赤い布は、インドネシア・トゥバンの手紡ぎ手織り木綿のバティックです。