百瀬正香「羊の博物誌」

日本ヴォーグ社　刊
「レアシープ研究会」設立者であり、マンクスロフタンの日本での繁殖にご尽力された百瀬さんの本。
イギリスの羊について、イラストとともに紹介しています。

前回のエントリーで書いたヘブリディアン（ヘブリディーン）のことが気になるので、この本で調べてみた。
それによると・・・。

やっぱりそうでした。ほうっておくと絶滅の恐れのある「マイノリティ種」に入っていました。
色はダークブラウン、または黒。
四本角なのだそうですが、飼育管理が難しいため二本角にする傾向があると書かれています。
四本角といえば、今私がスカート地を織っているマンクスロフタンもそうですな。
両方とも小型だそうで、かなり自然に近い羊という感じがします。

この本を持っていくとイギリス旅行が少し楽しくなりそう。
どうしよう、持っていこうかな・・・。

Comments

[1. emiko]

joyceさん、この本持っているのですね。
いいな〜。。。
つい先日、この本をamazonで検索したらusedにあったのですが、注文しようとするとなんと「売約済み」・・・後数日前にチェックしていたら・・・（がっかり）

四本角のひつじって、本物は一度しか見たこと無いのですが、ヤギなんだろうか、本当に羊なのか？みたいな錯覚にとらわれました。不思議な雰囲気バリバリです。

なぜ4本角の羊がヤギっぽく見えたのか、思い出せないのですが巨大なメリーノやちびっちゃいカシミヤ（の子ども）なんかと並んでいたからよけいにそう見えたのかも。

羊は「迷える子羊」なのに、なんでヤギは「悪魔の化身」みたいに扱われているのでしょうね。ご存知ですか？

[2. joyce]

ヤギについてはあまり詳しくないのですが、羊もレア種になればなるほど野生に近いようなので見た目もあのもっこりした羊とはほど遠いみたいですね。
あれは原毛がたくさん取れるように品種改良した結果なんだ、という話は聞いたことがあります。
四本角のマンクスは写真でだけですが見たことがあります。
結構すごいインパクトでした。

[3. emiko]

レア種というのですか？オリジナルの昔からの羊。
そういうのってヤギみたいですよね。
ちょっと怖いかんじ。ほんわか羊ちゃんは近代のものなのですね。でも、4本角はヤギより強烈な風貌ね！

[4. joyce]

この本によれば、
「産業羊種として頭数が十分なものをメイン種、放っておけばレア種となり、絶滅危険度が比較的高く、メイン種よりも数が少ない種をマイノリティ種、絶滅危険度が最も高く数が少ない種をレア種と分け・・・」とあります。羊の品質と量を一定に保つために、いろいろ交配させて作り上げてきたんでしょうね。
それが、いわゆるメリノなどよく使われている品種なんだときいています。
品質にばらつきがあったり交配が難しかったり、いろいろな理由でほっとけば羊も自然淘汰されてしまうわけで、それがヘブリディアンだったりマンクスだったりするようです。
私も勉強不足で、もしかしたら間違っているかも知れません。
もしそうでしたらごめんなさい。