シャトー巡りの最後はポムロール地区のシャトー・ガザン。
こちらは今も家族経営のアットホームな感じのシャトーでした。
昔は修道院だったそうで、時を知らせる鐘の塔がありました。
宿舎なども今もそのまま残っていて、かつてはブドウの収穫のための季節労働の人たちが使用したりしたそうです。

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遥か先に見えるのがシャトー・ガザン。
ガザンと書いてある石の印が敷地のちょうど真ん中で、写っていませんが写真手前にもガザンのぶどう畑が広がる。



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こちらが醸造所。
写真を撮るのを忘れたんですが、シャトーで飼っているテトくんという黒ラブがいて、こいつがすごくかわいい。シャトー内の見学コースをすべて把握していて彼が先頭に立ってずーっと案内してくれました。
途中砂利の上で仰向けになって寝てみたり説明が長くなると催促したり、そして最後に試飲をして建物の外に出てシャトーの方とお礼の挨拶などしていると、「ハイ、ボクの仕事はもう終わり」といわんばかりに事務所の方へとっとと帰って行くのでした。


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こちらではコンクリートのタンクを使用。
すごく厚いコンクリートで作られており、温度変化の影響を受けないという利点があるそうです。

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樽部屋。
今回訪問したシャトーの共通点として樽はフランス産オーク、いくつかの樽会社から樽を入れているそうです(だいたい6〜7社)。そうすることで樽の特徴がワインに現れて、最終的にそれぞれのワインを配合して出荷。その配合率は毎年変わります。
もちろん地域やシャトーによって1種類しか樽を使用していないところもあります。

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こちらの建物に試飲室がありました。

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2003年を試飲。
力強い、がつんとくる味。おいしい〜。
何かつまみが欲しいぞ、という感じ。
だんな、最後ということもあり、がんがんいってました。
シャトー・カノンでも感じたことなのですが、すごくフレッシュな感じというか、やはり全然移動していないワインというのは違う感じがしました。
日本で買うワインはどうしても長い道のりを経て来ている訳ですから仕方ないことなのですが、どちらも多分きちんと管理されていることも含めて考えても全く違うもののような気がしました。
本当にワインって微妙。

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ボルドーに戻ってから試飲のみでシャトーでは買えなかったカノンとガザンをさがしにホテルの近くのワインショップへ行ってみました。
中の造りがとっても面白い「ランタンダン」というショップ。
螺旋階段になっていて、その周りにびっしりとワインの棚が。
扱うワインはすべてボルドー産のもの。
日本に帰ってから調べてみたら、何とこのショップはあのペトリュスのオーナーの経営だった。
なるほど。
こちらでカノンとガザンのセカンドラベル、そしてプチビラージュを購入。
だいたい日本で買う値段の半分とか3分の2ぐらい。でもガザンは高くて買えず。
スーツケースにワインを入れて安全に持ち帰れるようにクロネコヤマトのビンもの専門の箱を準備して持って行っていました。
ワインを梱包材にくるみ、チャック付きの袋に入れて箱に入れ、万が一に備えて洗濯物のシャツなどで箱の周りをガード。これでワイン4本、無事持ち帰ることができました。執念です。