スピニングパーティに出店してその足で成田へ行き、9月28日からイギリスへ行ってきました。
作品展は10月2日から8日まで一週間。
場所はサフォーク州にあるスネイプモルティングスという複合施設の中にあるツタの絡まる素敵なギャラリー、
The Quay Gallary です。
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搬入は当日の朝8時30分から。
オープンは10時ですので、大慌てで一人で展示をしました。
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ペーパークラフト作家の友人に作ってもらった画期的な紙のお皿。
紙なので軽くて、組み立て式なのでかさばらず、それでいてとってもユニーク。
たくさんの方にすごく褒めていただきました。

友人のホームページ「PAPER BOX」はこちらです。
来週作品展が都内でありますので、よろしかったらお出かけください。
素晴らしい作品がご覧になれると思います。
●10/30(金)〜11/4(水)中山ゆかり「 PaperArt展」
会場/ギャラリー五峯(西武新宿線下井草駅)




今回、私の他にお二人の作家の方に作品をお借りしました。
お一人は、藍染をされている福田明子さん。
もともとはASIAN ACCENTSのお客様で、インドネシアの手紡ぎ手織り木綿を使ってくださっています。
とても緻密な素晴らしいデザインの作品なので、イギリスでの作品展が決まった時にすぐに頭に浮かび、無理を言ってお借りしました。
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来ていただいたお客様に本当によく見ていただき、たくさん質問を受けました。
これは一体どうやって模様を作っているんだろう、この人の頭の中は一体どうなっているんだ!
私もお借りした時に一通りの説明はしていただいたのですが、ひどい英語も手伝い、なかなかうまく伝わらず歯がゆい思いをしました。
それでも、いいものはいい!と皆さんが褒めてくださり、私もお願いして本当に良かったと思いました。

もう一方、アンティークの着物の布を使ってバッグなどを作っている田中京子さん。
田中さんも福田さんと同様、絶対にお願いしたいと思いました。
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田中さんはご近所さんで、いつもお会いするとたくさんの刺激をくださるとても素敵な方です。
布を見る目も独自の基準を持ち、私もその基準が大好き。
一点一点こだわりの詰まった素敵なバッグをたくさん出してくださいました。
こちらもアンティークの着物の布の素晴らしさ、その布の組み合わせなどイギリスの方にとても新鮮に映ったようで、皆さん楽しんでくださいました。

私は今回は織りだけにこだわらず、織りとフェルト、ウールとシルクなどテクニックや素材の組み合わせに挑戦したものを持って行きました。
色使いなども事前にアドバイスをいただいていたので、いつもより若干カラフルです。
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日本の人は、髪は黒、瞳も黒か茶色で単一ですが、イギリスの方は髪の色も瞳の色も様々です。
特にブルーの目の人は独自の色の選択基準があるらしく、日本人が好むアースカラーは敬遠されがちなのだそうです。
もちろん全く好まれないというわけでもないのですが、傾向としてあるのでなんとなく制作する時にそんなことを意識した方がいいかもしれませんとアドバイスをいただき、なるほどなーと思ったのですが、どういう風に似合わないのかまたは選ばないのか知りたくて、あえてそういう色のものを持って行ってみました。
確かにカラフルなものに皆さん目が行くのは感じましたが、全く興味を示さないというわけでもない感じがして、そんなに気にしなくてもいいのかな、好みはやはり千差万別かなと思いました。

展示期間の前半に何人か、同じような織りとか染めとか編み物とかをやっていらっしゃる方が来てくださいました。
ここのギャラリーでテキスタイルの展示があるときは、必ずと言っていいほどいらっしゃるそうで、これは友人に絶対見に来るように勧めなきゃ、と言って帰られました。
そしたらなんと口コミですごく広がり、週明けの月曜日からものすごくたくさんの同じようなことをしていらっしゃる方が次々と「友達に絶対に行くべき!」って言われたのよーと来てくださいました。
これには本当にびっくり!
日本では羊の毛は買えるのかとかこの素材はどうやって手に入れるのかとか、もう質問攻めにあいました。
最終日にはリジッド機の本を出版した方まで来てくださって、その本をいただいてしまいました。
もうなんか嬉しくて嬉しくて、日本でもたまに狭いなーと思うことがありますが、イギリスでも同じように感じました。
本当に楽しかった!
最初は不安の方が大きかったのですが、あっという間の一週間でした。

宿泊していたB&Bからギャラリーまでの道端に羊がいて、毎日見るのが楽しみでした。
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2年前に偶然出会った方にすごくたくさん助けていただいて、長年の夢だった海外での作品展が実現しました。
ありがたいことだと思います。
今回の作品展で色々と気づくこともあり、確認することもあり、本当に頑張ってやって良かったと思います。
また作品制作でテンパっている私を横目に、そーっとしておいてくれた夫にも感謝です。

さて。
せっかくできたイギリスとのコネクション。
これで終わりにするのはあまりにもったいないということで、今度は出展者の幅を広げて来年もう一度、展示会をすることにしました。
まだ全容は決まってませんが、また準備をしていこうと思います。
イギリスはまだまだ続く。